平成24年5月より2カ月毎に東京で行われた、介護力向上講習会研修(全6回)に参加し、平成25年3月22日(金)に修了することができましたのでご報告します。
介護力向上講習会は、全国老人福祉施設協議会主催にて、国際医療福祉大学 大学院教授 竹内孝仁氏を講師に迎え、科学的根拠に基づいた介護ケアを構築していくための学びの場でした。
私たち介護福祉士は、ご利用者の一番近くで手を取り合い、年齢による体の変化に合わせたケアをしています。しかし、「どういう老後にしたいか?」「どういう自分でありたいか?」決めるのはご利用者です。そのために私たちができるのは、ご利用者が健康である状態を保つことです。介護力向上講習会では、「水」「食事」「排便」「運動」というキーワードをよく使います。これは、人を健康に保つ秘訣で、毎日、「水分1500mlを飲む」「1500Kcalの常食」「トイレで便を出す」「よく歩く」ことを生活内に取り入れます。当たり前のようですが、高齢になるとどれも少しずつできなくなります。なぜこれらが大切なのか、根拠はどういうものなのか、実践してどう変わったのかをしっかり考え、リスクに応じたケアの体制を整えます。また、ご利用者の近くで変化を見るだけでなく、ご利用者に合ったケアやしたい事等生活歴から読み取り、生活の中に楽しみを取り入れ共感できる事は、私たちのやりがいでもあります。
介護力向上講習会では、1.科学的根拠・分析 2.人生史を見る ということを学びました。全国で実践されたさまざまな事例を聞き、研究し、自立支援の第一歩でもある「おむつゼロ」を達成された施設もありました。研修に参加した事で良き刺激を受けるとともに、ご利用者と一緒に笑顔が増えるようにこの学びを活かし、ケアの質の向上に努めたいと思います。
スウィート・ハート・ホーム
介護福祉士 中平 裕子